美しいのにまるでモテない女性の特徴。
端正な目鼻立ち、透き通るように美しい素肌、均整の取れたプロポーション。街を歩けばすれ違う人たちが振り返り、レストランへ行くと初めてなのに良い席に案内される。そう、彼女は並外れた美貌の持ち主。さぞかし素敵な恋人やパートナーがいるに違いありません。
絶世の美女が孤独な日々を送るわけ
しかし現実は違いました。住まいはワンルームマンション、恋人どころか女友達すらいません。「どうしてこんなことになったのだろう」彼女は独り溜息をつきます。物心ついたころから“可愛い!まるでお人形さんのよう”“モデルになませんか?”“貴女にひとめ惚れしました!おつきあいしたいです”など称賛の声を独り占めしてきたはずなのに。
なぜでしょう?
誰もが羨むような美貌の持ち主なのに。答えは簡単です。彼女は容貌に頼りきって内面を全く磨いてこなかっただけのこと。思いやりの気持ちがない、わがままで気まぐれ、容姿の良さを鼻にかけて他人を見下す。最初は美貌に惹かれて人が集まってきますが、内面の醜さが露見したなら良い男ほどはさっさと離れていきます。
美貌を勘違いしてはならない
自分の心のあり方の間違いに気がついたなら、孤独な日々から脱出できます。しかし彼女は変わろうとしません。いえ、変わることが出来なくなっていたのです。自分が優先されて当たり前、称賛されて当然。一度贅沢な暮らしをした人が生活のレベルを下げることが出来ないのと似ています。気がつけば職場でも孤立して、自分の居場所がありません。
美貌だけで幸せを手にすることは出来ない
「そうだ、結婚すればいいんだわ」結婚相談所に入会するとお見合いの申し込みが殺到しました。医師、弁護士、実業家….最初のお見合い相手は年収が億を超える外科医。彼女の美貌に息を飲み、優しくエスコートしてくれます。「ほら、やっぱり私は誰よりも魅力的だわ」
しかし“僕にはもったいない方でした”とお断りされてしまいました。
次に会ったのはさまざまな事業を成功させている実業家でメディアにも登場する人物。「結婚相手は堅実な相手を選びたい」とのこと。数日後、実業家の青年もまた断りの返事をよこしたのでした。
気に入られようと礼儀正しく笑顔で楽しく会話したはずなのに。結局誰に会っても断られ続け、彼女は結婚相談所を変えることにしました。しかし結果はどこに行っても同じでしょう。立ち居振る舞いの美しさは内面からにじみ出てくるもの。メッキはすぐに剥がれてしまいます。
本当にモテるのは内面が美しい女性
美人ではないけれど複数の男性に告白されたり、たくさんの友達に囲まれている女性がいます。彼女はいつのときも相手の立場を考え、人を差別しません。ニコニコと笑顔が愛らしく、一緒にいると心がふんわりと温かくなる、まるで春の陽射しのような人です。
魔性とは美貌さえあれば身につくというものではありません。
メイクやヘアスタイル、ファッションを気づかうように心のあり方にも気を配りましょう。いつのときも微笑みを、周囲の人たちに優しさを。本物の魔性は貴女がこの地上を去る瞬間まで輝き続けるでしょう。