他人や評判を気にしない女性は輝ける。これを体現したのココ・シャネルです。まずはシャネルの歴史と共に解説していきましょう。
女の肉体に自由を取り戻させた
1883年、フランス南西部のソミュール生まれ。11歳のときに母親が病死、行商人の父親は幼い少女を置いて、去っていきました。少女は孤児院や修道院で育ち、18歳になるとお針子をしながら歌手を目指してキャバレーで歌うようになります。
しかしなかなか上手くいかず、交際していた将校の牧場へ。そこで始めた帽子のデザインが注目を集め、1910年には自分の名を付けた帽子専門店を開店、1915年には「メゾン・ド・クチュール」をオープン。彼女の名前はガブリエル・ボヌール・シャネル、愛称ココ・シャネル。
20世紀の始め頃、上流階級の女性たちが身に着けていたのは窮屈なコルセット、大きく膨らんだロングスカートに羽飾りのある大きな帽子。見た目こそ絵画のように美しいものでしたが、いつも締め上げられているウエスト、地面すれすれのスカートは歩きやすいとはいえず、つばの大きすぎる帽子はときに鬱陶しさや不自由さを感じさせるものでした。
やがて時代は第一次大戦へ。戦争で男性がいなくなり、女性が働くことになったものの、長いスカートは作業に不向き。そこでシャネルはその時の常識であった着飾るための服ではなく女性として生きていくための服を創り上げました。
やわらかなジャージー素材、スカート丈も短く、過剰な装飾のない“自由な服”。女性の肉体を窮屈な布の塊から解放したシャネル。もし彼女が歌手として成功していたら、女性たちのファッションの歴史は大きく変わっていたことでしょう。
貴女という唯一無二な素敵な存在
シャネルは次から次にファッションに革命を起こし続けます。彼女は悲しみを表現する色として敬遠されていたブラックを積極的に取り入れました。
それが21世紀でも世界中の女性から愛されているLBD(リトル・ブラック・ドレス)。パーティーやビジネスシーン、フォーマルはもちろん、ファッション上級者ならカジュアルな着こなしも出来る、機能的で魅惑的なドレス。一着持っていれば紳士とのデートに、パーティーに、役に立ってくれるはず。
ブラックは大人っぽさや知性、神秘的なイメージを持つ色でもありますね。いつもパステル系や、やわらかな印象のファッションが多い人が“不意打ち”のように身に着けることで意中の男性の心を強く惹きつける効果も。
また、シャネルは富の象徴であったジュエリーにも自由を与えました。それがビジュー・ファンテジー(フェイク・ジュエリー)。ゴージャス、奔放、愛らしさ….孤児院で育ったシャネルが豊かな発想力と情熱でファッション界にもたらした革新の数々。
生まれながらに富と名声を持つ誰よりも、オンリーワンの輝きを放った女性、それがココ・シャネルなのです。
貴女には価値がある
「私は経済的に恵まれない家庭に生まれたから」「私には才能なんてないわ」もし貴女がそう思っているなら、意識を変えてください。シャネルが特別な女性だったわけではありません。
“私、という素敵な道具があれば何でもできる”“世間と違う価値観にも目を向けてみる”女王陛下は他にもいたけれど、貴女はただひとり。自分を価値あるものとして評価して行動しましょう。
貴女の母性が男を惑わす
私も色々な男を見てきましたがこの世の中、実は赤ちゃんプレイやM体質な男は本当に多いです。
男は子どものようなものだと心得ている限り、あなたはあらゆることに精通していることになるわ。
シャネルは仕事に生き抜いた女性という印象がありますが、優れた心理学者のようでもありました。どんなにステイタスがあり、自信に満ちている男性でも、必ず少年のような一面を持ち合わせています。
ワガママ、甘えん坊、臆病、独りぼっちが苦手….大の大人だと思うと手に負えない、と諦めてしまいそうですが子どもならどうでしょう?
貴女が持つ母性は、どんなに手強い男性でも自在にコントロールできるはずです。シャネルがビジネスで成功した時代は男性社会でしたが、そんな荒波を乗り越えて
成功を手にできた一因に、巧みな心理戦があったのかもしれません。
最後にココ・シャネルから言葉の宝石を。
「口紅は、落ちる過程にこそ、ドラマがある」
貴女に素敵なドラマが訪れますように。